”学び”にあると良いもの
「もうちょっとどないかならへんかな」という気持ち。
今日レッスンしていた大人の生徒さんがおっしゃったことです。
最近ピアノを始めて、左手が思うように動かずもどかしく思っておられるご様子。今はお孫さん(…もヨシダの元・生徒)が使っていたアメリカ系の教材を再利用しているので、しばらくは左手はいわゆる「コード弾き」です。しかも最初の最初なので「C」を「ドミソ」じゃなく「ドソ」で弾く楽譜。これを数曲続けているうちに左手も慣れてくると思いますよ~…とお声かけしたらこの台詞が飛び出しました。
「もうちょっとどないかならへんかな、と思って」
これ、大事なんですよね~~。
割と子どもたちって「弾けるようになった!はい、丸ちょうだい♪」って子が多いんですが、ほんとは弾けるようになってからが勝負なんですよね。間違えずに最後まで弾けた、いや、まあ、それはそれで素晴らしいんですが、それだけでいいんかい、と。
また、グレード試験に向け、即興演奏の練習をしてるとします。合格ラインギリギリの最低限要素は織り込んでます、けど、それだけかい?みたいな。何もJOCのコンサートみたいな立派な演奏をしろとは言いません。が、あまりにギリギリで慣れていると本番、緊張してどれか一つでも落とすとアウト~!になってしまいます。「もうちょっと素敵な変奏を考えてみようかな~」とか「もうちょっと工夫した和音進行にしてみようかな~」とか思う気持ちが大事。
勉強も一緒です。
現状、自身がどの位置にいても「もうちょっとどないかならへんかな」と思い、自分の勉強方法をマイナーチェンジしていくのは大事です。もうそこそこ自分のやり方で結果が出ている子はともかく、そうじゃない子はまだまだ伸びしろがあり、工夫の余地があるってこと。なんて楽しみなんだ!くらい思っていいです。ただし、ずるずる今までと同じようにやっていたら今までと変わりませんよ?
ヨシダのモットーは「感性・努力・探究心」です。
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