十人十色
グレード試験といえば、いつも思うことがあります。
どんなにハイペースの生徒さんでも、たいていグレード試験は1年1回受験、が一般的です。
つまり1年に1回しかない、貴重な機会。
たまたま自分の先生が試験官、ということもありますが、ヤマハのグループレッスンの在籍生以外では、まあ、ないことです。
ほかにもコンクールや、著名な先生による特別レッスンなど、普段教わっていない先生に演奏を聴いて貰う機会はありますが、ごく普通の生徒さんにとって、そうそうあることではありません。
なので「講評」をしっかり聞いてくるよう、言い聞かせて試験に送り出すのですが。
1・緊張して何も覚えていない(多数)
2・ほかは良く出来ているのに、最後の(初級だとハーモニー聴奏)だけスムーズに出来なかったため「(最後は)残念だったね」と声をかけられ、「落ちた!」と泣きながら出てくる
(わりとある)
3・出来なかったこともアドバイスして下さっているはずなのに褒められたことしか覚えていない(たまにある)
4・しっかり聞き、覚えている間にメモをとって、あとで報告(30年以上この仕事やってますが、今までたった一人!)
ヤマハのグレード試験はどんなに小さい子でも試験官二人が待ち構えている試験場に一人で入らなくてはなりません。子どもにとっては結構な試練だと思います。こういった時、物凄くポジティブでいられるか、ネガティブになってしまうか、でその子の気質がわかるなぁ…と。
ちなみに私は、結構言われたことは覚えているタイプですが、これから改善するのに役立つアドバイスのみ覚えている都合の良いタイプ(笑)。そして子どもの頃からこういう環境でテストされていたので、人生を決める(かもしれない)入試などでは全く緊張しませんでした。あがり症なので人前で演奏する時は緊張するんですけどねぇ。
ピアノやエレクトーンを習っていると、こういう試験とか、発表会で一人で舞台に立つ、とか、あまりほかの習い事ではする機会のない経験が出来るのは結構なメリットだと思っています。
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